読みましたよ桐咲キセキのキセキ
相変わらず煮詰めた水飴のような読みごたえのある小説でした。
圧縮された印象の娯楽情報を叩き込まれると脳が喜びます。
ゆっくり溶いて染み込むように楽しめるせいかな。
もちろんそればっかじゃくたびれるんで、バシャバシャかけながしな娯楽も大事だと思いますがね?
溶けて脳に染み込んでいく感じとはいえ、飴玉じゃないんですよね。ろくご先生の小説は。
煮染めた水飴。固形でないが故に余計に粘度と濃度を意識する。そんな感じ。
問題は出す作品出す作品そんな調子のろくご先生自身は大丈夫なのかということなんですが、修羅場は封仙の時にくぐってるから大丈夫なのかな…
現代風で食前絶後を思い出したりしたんですが、まずい弁当とチェーンソーでは肩の懲り方が違いますね。
いや、物理的重量の話ではありませんが。
続刊が決定しているせいか何やら話が壮大です。
設定的な意味でなく文章的な意味で。
今回ちょっくら重たかったわという人のために食前は復刊するべき!(結論そこか)