なに、具体的なネタバレはないから心配はいらない
下弦がいかに感激したかを書き連ねるだけだ
一言で言うと読みごたえがあった
上巻なんだから話は前半戦なんだが読後感は満足感で一杯だ
たとえて言うなら中休みのある自分の好みどんぴしゃの映画の前半を見終わったところ
私ゃそんな大作映画見たことないがね
もっと小規模なたとえでいくなら、CMが入る映画番組のCM部分といったところか
序章にいたっては書いてある内容を理解するために1文節を2度も3度も読み直さなきゃならない始末
これは別に文章が悪い訳じゃない
噂の下巻に揺さぶりをかけられ、とっても外伝な短編にノックアウトされた下弦の精神が、小説絶ちに近しい行動をとらせ、文章を画で理解するという回路が錆び付いただけのこと
初読みのまじめな情景描写なんて奮闘編からこのかたふれた記憶が無い
正直言って私の読解能力という奴が下巻の衝撃のおかげで発現する気血の偏差の如し
今にして思えば奮闘編読んでたときもおかしかった
字は読めるのに書いてあることが理解できない違和感は、はまってから初めて拝む新刊たる下巻の冒頭も凄かったが
話がだんだんそれてきたか?
とにかくまぁ、読み始めるのに苦労した
娯楽分野の影響力てのは恐ろしいな
あれほど恐れていた上巻の発売だが、本を手に取ったときは妙に落ち着いていた
何の要素がそうさせたのかはさっぱりなのだが、内容のノリが本の外側までしみ出していたのであろうか
ろくご先生はエンターテイナーだな
しかし自分がネタや冗談のつもりで出した要素が微妙に符合すると不思議な気分ですな
コスプレってちょっと憧れなのだが、機会があったら長髪をいかして静嵐をやるつもりだ
今回もまた出るべき要素は限りなく全てに近く出そろっていると感じる
先を読むことは不可能ではないのかもしれないが難しいことこの上無い
上質な推理小説にたいじする感覚
考え無しに名探偵の種明かしを待つもよし
己の力を駆使して挑戦するもよし
揺るがない法則を持つ物語
なかなか久しぶりのような気がしますな、この感覚
もしかすると、1巻と波長がとてもよく似ているのかもしれない
私を引き込んだ1冊と
なんの波長だかは分からないが