戯れ言絵日記

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映画刀剣乱舞は歴史の物語である…?


こんにちは。
長文を書くのは久しぶり。下弦です。

映画刀剣乱舞2回目をキメてきました。
2回目なので映画泥棒コラボのepisode2がメインになるかなと思ってましたが普通に本編がメインでしたね…(意味不明)
ネタバレしているつもりはありませんが「ハッピーエンドかバッドエンドかはネタバレ」レベルの方は御自衛ください。

とうらぶ好きな人、歴史が好きな人、特撮が好きな人、チャンバラが好きな人…いろんな人の感想を眺めての2回目なので、脳裏に“ここの演出が…”とか“あの台詞の意味が…”とか流れまくって、コメンタリーで観ているような心地でした(笑)

歴史の授業とか覚えてないし、信長さんは本能寺で謀反された地元の武将…くらいの知識ほぼゼロ知能も低下状態で観た初回は『すっきりまとまった軽食』だったんですが
各方面の方々の感想を入れてちょっと頭の回る状態で観た2回目の印象は『こだわり素材のフルコース』でした。

つまりこれ、
題材なんも知らん人は『軽い気持ちで観られる娯楽映画』
モチーフのどれかに推しがある人は『なかなかの見応えでたのしい映画』
複数ジャンルかぶってる人は『もうむり…おなかいっぱい…』
という頭のおかしい(褒め言葉)映画なのでは…?
頭空っぽにしても観れるし、考察されても瓦解しない密度とかどんな完成度なの?

───

さてそんな映画刀剣乱舞、今回私が嬉しくなって語りたいのは

鑑賞後の気持ちよさ

について。

この映画、観終わった後の気分がすごくいい。
業界でも「顧客満足度がオカシイ」と評判になっているらしい。

2回観て気がついたんですが、映画刀剣乱舞は、おはなしを「めでたしめでたし」で一度完全に締めくくっているんです。
あからさまな次回作への引きとかない。
「この物語」の一本真剣勝負。

次がある、という喜びは良いものだけど“引き”って「次への期待感で鑑賞後の満足度を上げ底する効果」があると思うのね。
同時に「今回面白かったなら次もよろしくね!」という次回作セールスを強制的にもらうわずかな疲労感も隠れている。

予算とか世間の“実写化”へのイメージとか、諸々の事情で引きエンドがそもそも出来なかった可能性はあるだろうけど、それにしたってそういう演出への未練が感じられない。
と私は思う。

みんなが次を期待してくれれば次回作つくれるかもしれないな~!もっと気を引きたいな~!チラッチラッ!を潔く捨てて、「めでたしめでたし」と言い切る。
「あーめでたしでよかったなー!」というすっきりした気持ちで劇場を出られる。
めでたしであるから作中の彼らには明日があって、未来があるからには縁があればまた会えるだろうという期待に説得力がある。
次回作が無いとは言ってない。
三日月の微笑みで「縁があればまた」とか想像してみろ。むしろ期待しかないわ。縁は俺らが繋ぐんだろよしきた任せろだわ。

そのくせ「次を出すとも追ってきてくれとも言ってはおらぬ」とばかりにきれいに始末をしてあるものだから、これで満足した人には“次があったとしても追わない自由”がある。
やさしい!!!おかわり自由はおかわりしない自由も保証する!!!連作マラソンしんどい派の人にも安心の設計!!!
これ一点で完成品です!!!

───

以前創作方面で「メジャー作品は同時にご長寿作品であることも多くて、“最終回”に触れる機会の少ない今時の子は、物語の終わらせ方がわからないから、だらだらした話を書く」というような話を見たことがあって、なるほどと思ったのだけど、映画刀剣乱舞は終わります。
“ものがたり”には“おしまい”がある。
打ち切りでもフェードアウトでもなく、注目を浴びて語り終える物語、という、一部では忘れられかけたらしい歴史の、物語。

あっぱれ。

───

この作品、周回向きすぎて円盤化がこわいな。


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